コーヒーとポートランド

アメリカ　オレゴン州　ポートランド。
ナイキやコロンビアなどのスポーツ、アウトドアブランドが本社を構えるこの街は環境への意識が高く、地産地消が尊ばれ地元産の材料を使うレストランを始めブルワリーやカフェも多く、街の人々の食への関心、意識が高いことが窺える。

日本ではサードウェーブコーヒーのブームが広がり始めたあたりから雑誌やウェブなどでポートランドを特集する記事が徐々に増え、その都市の名をよく目にするようになった。

ポートランドを訪れてみるとチェーン店はほとんど見当たらず、代わりに個性的でクオリティの高いカフェやレストランが多く存在し、そのそれぞれからはしっかりと地に足をつけ気取らず丁寧なものづくりの姿勢が伝わってくる。
街にはロースターも多く存在し、コーヒー文化が根付いているのが分かる。

スタンプタウンコーヒーロースターズ。
サードウェーブコーヒーの火付け役としても知られる 1999 年創業のポートランドを代表するロースター兼カフェ。
厳選した質の高い豆を直接生産農家から買い付け、新鮮な状態の豆をオリジナル焙煎をし提供しており、フェアトレードによる持続可能なコーヒー文化を推進してる。スタンプタウンコーヒーはエースホテルに店を構えていることでも有名である。

そんなスタンプタウンコーヒーの新鮮な豆を使用したコーヒーを提供するお店が東京にもある。
2015 年幡ヶ谷に店を構え様々な人たちから愛され続けているパドラーズコーヒー。
パドラーズコーヒーでは店内でコーヒーを楽しめるのはもちろん、スタンプタウンのコーヒー豆を直接購入することもできる。
コーヒーを好む人の中には家で自ら豆を挽きコーヒーを楽しむという人も多いと思う。
豆を挽くミルやドリッパーなどの抽出器具や抽出方法にこだわったり、カップやソーサーを気分で変えてみたりと、楽しみは人それぞれあるだろう。
お気に入りのカップやソーサー、コースターをその時々の気分で選んだり、長年愛用し使い続けている大切なカップがあったりとコーヒーを楽しむときは器も大事な一つの要素となる。

コースターも布やフェルト、木や天然石などの様々な素材やデザインのものがあり、カップとの相性を考えたりしながら選ぶのも楽しい。
様々な素材のコースターがある中で、環境のことを考え作られたコースターがある。
ワインボトルの栓に広く使われてるコルク。そのコルク栓はワインと共に大量に消費されてきた。
そのコルク栓を収集し再資源化し新たなプロダクトの一つとして生み出されたのがコルクコースターである。
このコルクコースターをカップに敷き、コーヒーを飲みながら環境について少しの時間思いを巡らすのもいいのではないだろうか。

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