ノベルティの費用対効果を最大化する方法|失敗しない計画と測り方 | ユニファースト株式会社

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ノベルティの費用対効果を最大化する方法|失敗しない計画と測り方

2025.09.10

ノベルティは、ただ配るだけでは費用が流れてしまいます。目的と成果を先に決め、配布後の変化を数字で確かめることが大切です。

この記事では、そんなノベルティの費用対効果をやさしく整理します。ROI(投資利益率)やCPA(顧客獲得単価)の見方、予算の置き方、配布後の測り方まで、計画→製造→配布→振り返りの流れに沿って実務のコツをまとめます。

ムダ配布を減らし、商談化や来店、購入といった動きに結びつける方法をぜひご確認ください。

ノベルティの費用対効果とは?

ノベルティの費用対効果とは、配布にかけた費用に対してどれだけの売上や成果が得られたかを示す指標です。単に配った数ではなく、その後の顧客行動の変化を数字で捉えることが重要になります。

例えば、10万円のノベルティを配布して50万円の売上につながれば、投資対効果は5倍となります。ただし、売上だけでなく、資料請求数の増加や来店数の向上、ブランド認知度の向上など、様々な成果を総合的に評価する必要があります。

ROI・ROAS・CPAの違い

ROI(投資利益率)は投資に対する利益の割合、ROAS(広告費回収率)は広告費に対する売上の割合、CPA(顧客獲得単価)は1人の顧客を獲得するのにかかった費用を指します。ノベルティ施策ではROIで全体収益を、ROASで直接的な売上効果を、CPAで新規顧客獲得の効率を測定しましょう。

CVR(コンバージョン率)の考え方

CVRはノベルティを受け取った人のうち、実際に購入や問い合わせなどの行動を起こした人の割合です。配布数1000個で50件の問い合わせがあればCVRは5%となります。

目的とKPIの決め方

ノベルティ施策を成功させるには、配布前に明確な目的とKPI(重要業績評価指標)を設定することが不可欠です。この目的が曖昧だと、配布後の成果測定ができず、次回以降の改善にもつながりにくくなります。

目的設定では「ブランド認知度向上」、「新規顧客獲得」、「既存顧客のリピート促進」など、具体的な狙いを一つに絞り込みます。複数の目的を同時に追うと効果測定が困難になるため、最も重要な目標をまずは明確にしましょう。

「何を増やすか」を先に決める(資料請求・来店・購入など)

ノベルティ配布で最終的に何を増やしたいかを具体的に決めます。資料請求数、来店数、購入数、アプリダウンロード数など、測定可能な指標を選択することが重要です。

例えば展示会でのノベルティ配布なら「名刺交換数」や「後日商談アポ数」を目標に設定できます。

目標CVRと目標CPAをそろえる

設定した目的に基づいて、現実的な目標CVRと許容できるCPAを決めることが重要です。業界平均や過去実績を参考に、達成可能な数値を設定することで、適切な予算配分と効果測定が可能になります。

予算の考え方:単価より「回収できるか」で考えよう

ノベルティの予算設定では、単価の安さよりも投資回収の可能性を重視することが大切です。安いノベルティを大量配布しても、受け取った人が使わなければ広告効果はゼロになってしまいます。

一方で、多少単価が高くても長期間使ってもらえるアイテムなら、継続的にブランド想起を促し、結果的に高いROIを実現できる可能性があります。予算を決める際は、1件の成約でどれだけの利益が見込めるかを基準に、許容できるCPAから逆算して配布数と単価を設定しましょう。

費用の内訳を見える化(製品・名入れ・梱包・物流)

ノベルティ製作には製品代、名入れ加工費、梱包費、配送費など複数の費用が発生します。そのため、各項目を明確にすればコスト削減がどこでできるか見つけやすくなります。

特に大量配布では物流費の割合が大きくなるため、配送方法の検討も重要です。

粗利ベースでROIを見る

ROI計算では売上ではなく粗利ベースで評価することが重要です。売上100万円でもコストが80万円なら粗利は20万円となり、ノベルティ費用が30万円の場合はマイナスになります。正確な収益性を把握するため、粗利での計算を心がけましょう。

成功確率を高めるための設計

ノベルティの成功は、受け取った人が実際に使い続けてくれるかどうかにかかっています。そのためには、ターゲットの日常生活に自然に溶け込む実用性と、長期間使える耐久性を兼ね備えたノベルティがベストです。

デザインでは企業ロゴを大きく目立たせるよりも、さりげなく配置して使いやすさを優先する方が、実際の使用率は高くなる傾向があります。

また、季節や流行に左右されない普遍的なアイテムを選ぶことで、長期的な広告効果も期待できるでしょう。

長く使われるカタチと素材

耐久性の高い素材と使いやすいカタチを選ぶことで、ノベルティの寿命を延ばせます。最近では環境への配慮から、再生PET繊維や生分解性素材を使用したアイテムが注目の的です。

これらの素材は企業のSDGsへの取り組みをアピールでき、環境意識の高い層に好印象を与えられるでしょう。

名入れが読みやすい配置と加工(プリント・刺繍の向き不向き)

名入れの位置と加工方法は、ブランド認知効果に直結します。使用中に自然と目に入る位置への配置が理想的です。

プリント加工は低コストで色鮮やかな表現が可能で、刺繍加工は高級感があり耐久性に優れます。素材と用途に応じて最適な加工方法を選択することが重要です。

企画・製造・納品までの流れとチェック

ノベルティ製作では、企画段階から納品まで各工程で適切なチェックを行うことで、品質とコストの両立を図れます。特に初回製作時は、想定と異なる仕上がりになるリスクがあるため、各段階での確認が欠かせません。

全体のスケジュールを把握し、余裕を持った進行計画を立てることで、イベントや販促キャンペーンに間に合わせることができます。

企画・設計のすり合わせ(使用シーン・サイズ・数量)

企画段階では使用シーンを具体的に想像し、最適なサイズや機能を決定します。また、配布予定数量に応じた製作方法の選択も重要です。

サンプル確認(使い勝手・色味・ロゴ再現)

量産前のサンプル確認は必須です。実際に手に取って使い勝手を確認し、色味やロゴの再現性をチェックします。画面上では分からない質感や重量感も重要な要素です。修正点があれば、この段階で調整を行います。

量産〜納品の管理(検品・納期・数量)

量産では品質の一貫性と納期の厳守が重要です。検品体制を整え、不良品の混入を防ぎます。配布スケジュールに合わせた納期管理と、正確な数量での納品を確実に行いましょう。

配布シーン別の効果測定方法

ノベルティの効果測定は、配布シーンに応じて適切な手法を選択することが重要です。測定方法を事前に設計しておくことで、配布後の成果を正確に把握できます。

オフラインとオンラインを組み合わせた手法や、固有のコードやQRコードを活用した追跡システムなど、デジタル技術を活用した測定方法も増えています。

店頭・イベント:レシートやコードで来店計測

店頭やイベントでの配布では、ノベルティにクーポンコードやQRコードを付けることで来店や購入をある程度追跡できます。レシートへの特定コード入力や、専用アプリでの読み取りにより、効果測定が可能です。

オンライン連動:固有コードやLPで反応追跡

オンライン施策と連動させる場合は、ノベルティに印刷した固有コードや専用ランディングページのURLを活用すると良いでしょう。アクセス数やコンバージョン数をリアルタイムで把握でき、効果的な改善策を素早く実施できます。

展示会:配布数/スキャン数/商談化率

展示会では配布数、名刺スキャン数、後日の商談化率を段階的に測定します。ノベルティの魅力でブースに引き寄せ、担当者との会話につなげ、最終的に商談に発展させる各段階での効果を数値化することで、次回以降の戦略改善を活かせるでしょう。

失敗を減らす意思決定

ノベルティ施策の失敗は、多くの場合、計画段階での判断ミスに起因します。コスト重視で品質を軽視したり、ターゲットを明確にしないまま配布したりすると、期待した効果を得られません。

成功の確率を高めるには、短期的なコスト削減よりも中長期的な効果を重視し、受け取る人の立場に立った判断を行うことが重要です。

安さ優先で起きる問題(在庫・廃棄・ブランド低下)

単価の安さだけを重視すると、使われないノベルティが大量に余り、在庫処分や廃棄コストが発生します。さらに、品質の低いアイテムは企業イメージの低下を招く恐れもあります。短期的なコスト削減が、長期的な損失につながるリスクを理解することが大事です。

誰に・いつ・どこでを先に決める

ノベルティの効果は、適切なターゲットに、最適なタイミングで、相応しい場所で配布することで最大化されます。この3つの要素を明確にしてから、アイテム選定や製作を進めることが成功の秘訣です。

事例:成果につながる設計視点を

実際の成功事例では、ターゲットの生活パターンを深く理解し、日常的に使われる場面を想定した設計が共通しています。単なる記念品としてではなく、受け取った人の課題解決に役立つアイテムを提供することで、高い使用率と満足度を実現しています。

こうした事例から学べるのは、企業目線ではなく、常に受け取る側の視点で価値を考えることの重要性です。

バッグ・ポーチ系:毎日使う物で露出を増やす

通勤や買い物で毎日使われるバッグやポーチは、継続的なブランド露出を実現できるアイテムです。丈夫な素材と使いやすいサイズ設計により、数年間にわたって使用される例も多く、長期的な広告効果を発揮します。

環境配慮素材を使用することで、企業の社会的姿勢もアピールできます。

タオル・ブランケット系:肌ざわりと耐久性

タオルやブランケットは肌に直接触れるため、素材の品質が使用者の満足度に大きく影響します。肌ざわりの良い素材と適切な厚みを選択することで、オフィスや家庭で長期間愛用してもらえるでしょう。

特に冬季の配布では、温かさを提供できるとあって大変喜ばれます。

ユニファーストに相談するメリット

ユニファーストでは、製造にとどまらず、企画段階からの戦略的な提案を強みとしています。費用対効果の最大化を目指し、ターゲット分析から効果測定まで、包括的なサポートを提供可能です。

豊富な素材ラインナップと製造ネットワークを活用し、予算と目的に最適なソリューションをご提案しています。

特にSDGs対応素材を活用したエコノベルティでは、環境配慮とブランド価値向上を両立した製品づくりが可能です。

ODMの一貫体制(企画から量産・納品まで一貫対応)

企画立案から設計、試作、量産、品質管理、納品まで、すべての工程を自社で一貫して管理し、各段階での細やかな調整も可能です。

お客様のご要望に柔軟にご対応しつつ、さらに、工程全体を把握しているため、コスト最適化や納期短縮についても具体的な提案を行えます。

発注者必見!OEMとは?意味やメリット、注意点、ODMとの違いも解説 | ユニファースト株式会社

SDGs対応素材の引き出しと提案力

海洋ごみから作られた再生PET繊維「REPREVE® Our Ocean」をはじめ、オーガニックコットンや間伐材など、多様なSDGs対応素材を取り扱い、さらに企業の環境方針に合わせた素材選択と、その価値を伝えるデザイン提案により、CSR活動の一環としても活用いただけるノベルティを実現しています。

まとめ

ノベルティの費用対効果を最大化するには、配布前の戦略設計と配布後の効果測定が不可欠です。ROIやCPA、CVRといった指標を活用し、数値に基づいた判断を行うことで、ムダな投資を避けられます。

また、重要なのは、単価の安さではなく継続使用される価値のあるアイテムを選ぶこと、そして明確な目的とKPIを設定することです。環境配慮素材の活用により、SDGs対応とブランド価値向上を同時に実現することも可能になっています。

ユニファーストでは、これらすべての要素を統合した戦略的なノベルティづくりをサポートしています。費用対効果の最大化を目指す企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

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