エシカルファッションとは?アパレル業界の取り組みやエシカル素材の製品製作について | ユニファースト株式会社

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エシカルファッションとは?アパレル業界の取り組みやエシカル素材の製品製作について

2021.06.23

はじめに

エシカル(ethical)とは直訳すると、「倫理的な」「道徳的な」という意味になります。つまり、人や地球環境、社会、地域に対しての思いやりのある考え方や行動を指します。このエシカルという言葉は他にも、「エシカル消費」「エシカル食品」のように、他の言葉と組み合わせて使用されることがあります。

その中でエシカルファッションというのは、人権、環境、健康などに配慮したファッションのことです。Ethical Fashion Forumは「エシカルファッションの10の基準」において、ファッションの持続可能性、リサイクルやエネルギー問題、労働問題などの視点でエシカルファッションはどうあるべきであるかが規定しています。これらの基準を総括すると、エシカルファッションというのは人や環境、社会に配慮された優しいファッションであると言えます。

本記事では、アパレル業界におけるエシカルファッションの動向についてご紹介します。

衣料品で使用されている一般的な素材

エシカルファッションに対する取り組みをご紹介する前に、主に衣料品に使用されている素材について解説します。
皆さんは洋服に付いているタグを見る習慣はありますか?洋服には様々な素材が使用されていますが、それぞれの特徴をしっかりと把握している方は少ないのではないでしょうか。

それではまず、パーカー、Tシャツ、ブルゾンを例に取って、どのような素材が使われているか簡単に見てみましょう。

パーカー

パーカー
パーカーに使われる生地には主に、コットン、リネンがあります。冬用のパーカーの場合、ニット、ベロアも使用されます。


Tシャツ

Tシャツ
綿(コットン)やポリエステルが使用されています。ポリエステルは通気性や速乾性に優れ、汗をかいてもサラっとした着心地を保てます。シワや型崩れが起きにくい素材です。Tシャツには、混合素材も用いられます。これは、綿やポリエステルなどの複数の素材をブレンドしたものです。


ブルゾン

ブルゾン
ブルゾンには、ナイロン、ポリエステル、綿、革などが使用されることが多いです。


このように洋服によって使用される素材は変わってきます。衣料品で使用される素材は大まかに分けると化学繊維と天然繊維の2つに分けられます。それぞれの代表的な素材の特徴を次で見てみましょう。

衣料品で使用される化学繊維と天然繊維

化学繊維

①レーヨン
シルクを人工的に似せた素材です。春夏用のシャツやブラウスの他に、通気性の良さからパジャマにも人気のある素材です。

②アクリル
ウールに似た素材で、セーターなどのニット系の衣類によく使用されています。

③ポリエステル
プラスチックで作られた素材です。様々な製品に使用されている素材ですが衣料品でいうと、色鮮やかで柔軟性に優れた特徴を活かしてワンピースやスカート、他にもアウターやパンツなどによく使われています。同じ合成繊維であるナイロンとよく似た特徴があり、ブルゾンの素材としても用いられています。

天然繊維

①綿(コットン)
肌触りもよくTシャツなどの下着、ポロシャツ、夏用のパンツ、他にはパーカーなどによく使用されている素材です。

②ウール
羊の毛から取れる素材です。アクリルと似ているため、ニットに使用されることが多いです。冬物衣料で活躍しています。

③麻
麻とは茎や幹、葉脈からとれる繊維であり、セルロースから構成されている植物繊維の総称です。環境面からみた麻の魅力についてはコチラ。放熱性、吸湿性の良さから、シャツなどの夏服に多用されている素材です。

化学繊維と天然繊維、他にもいくつか種類がありますが、代表的なものを紹介しました。
エシカルファッションの観点から、イメージとして化学繊維は多くの化学物質を使用するため健康や環境に悪く、天然繊維は自然界で存在するものを使用しているので環境にやさしいと考えてしまいがちですが、決してそうではありません。

天然繊維でも、例えばウールは羊毛からできていますが、羊に防虫剤などの薬剤を投与したり、羊の餌に農薬が使用されていることもあります。

化学繊維は、確かに生産する際に化学物質の使用は避けられず、廃棄時に燃やすと有害ガスを発生させる恐れもあります。しかし、微生物によって分解される合成繊維や、生分解ができないものでもリサイクル可能なナイロンやポリエステルなども開発されています。このように近年は環境問題への対策から、エコ素材の開発も進んでいます

では実際にアパレル業界では、どのようにエシカルファッションへの取り組みが行われているのでしょうか。アパレル業界が直面している課題と、エシカルな視点に立った取り組みや製品をご紹介します。

アパレル業界が抱える問題点と、エシカルファッションに対する取り組み

服は私たちの生活に欠かせないものですが、一方でアパレル産業の環境への影響は非常に大きいと言われており、人間活動における二酸化炭素排出量の約10%をアパレル業界が占めています。さらには余剰在庫による焼却処分の問題も決して看過できません。

このような背景から、アパレル業界にもエシカルの考えが注目されるようになりました。
実際にどのような取り組みが行われているのか、あるいは製品が登場しているのでしょうか。

余剰在庫の低減

エシカルな取り組みとして多くのブランドで実施されているのが、余剰在庫の低減です。過剰生産により余った在庫は焼却処分されますが、焼却時に発生する二酸化炭素が環境へ大きな影響を及ぼします。

そこであるブランドでは、在庫を持たず受注生産のみのオーダーメイドによる提供を行うことで、余剰在庫の問題を解消しています。また小規模生産の体制を構築することで、環境負荷の削減を目指している海外ブランドもあります。

洗濯回数を低減できる素材の開発

他にも、撥水性に優れたプレミアムコットンの開発を進めているブランドもあります。高い撥水性能から洗濯回数を低減でき、使用する水や排出される二酸化炭素の量が削減されることから、環境保護への意識の高さが評価されています。

その他

製品を生産する過程において、水やエネルギーの使用をなるべく減らすような取り組みをしている企業もあります。このように、各ブランドでエシカルを意識したユニークな動きが出ており、SDGsの意識の高まりとともに、他のアパレル企業にも急速に浸透していくことが予測されます。

ユニファーストは環境問題に取り組むために、エシカルファッションを推進しています。「エシカルな素材でバッグを作りたい」などのご要望がありましたら、素材も数多く取り揃えておりますのでお気軽にご相談ください。

まとめ

エシカルファッションの10の視点を全てクリアすることは非常に難しいことです。例えばオーガニックコットンは環境にやさしい素材であるとも言われていますが、合成繊維と比べると水の消費量が多くなります。

そこでファッションを選ぶ際、必ずリサイクルされるものを選択するなど、自分が一番大切にしたい価値観は何なのかを決めておくと商品が選びやすくなるでしょう。そのためにはまず知ることから始まります。今回ご紹介したもの以外にも、色々な素材がファッションに使用されています。アパレル業界では様々な視点からエシカルファッションへの取り組みが進められていますが、消費者である私たちが貢献できることはないかを探してみるのも良いのではないでしょうか。

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